窓ガラスの防火対策

一般的な窓ガラスは火災時に高温にさらされると、破裂するように割れてその破片が飛散してしまいます。割れてしまった窓ガラスは、窓枠に残った破片が脱落してしまう危険性もあり、そのような事故を予防するため、防火地域に該当する場所の建物では、建築基準法により防火対策を施さなくてはならない決まりになっています。

網入りガラス
ガラスの中にワイヤーを、網の目状に入れているタイプのガラスです。ワイヤーが入ることで、火災時に割れても窓ガラスが飛散しにくく、破片の脱落を防ぐ効果があります。ただ、このタイプの防火ガラスは、ガラスそのものの耐久性が強いわけではありません。空き巣が侵入しようとすれば、簡単に叩き割れるため、防犯上に心配点があるガラスということになります。
防耐火ガラス
防耐火ガラスは、ガラスそのものに防火および耐熱加工を施しているガラスです。フロートガラスよりも、はるかに耐久性に優れており、火災時に20分近く割れずに火を閉じ込める耐火性能があります。約700度近い高温まで耐えられる、高性能なガラスです。また、割れた時にも鋭角な破片が飛び散らないように、小さな粒状の破片で粉々になるよう加工されています。ワイヤーが入っていないので視界もクリアで、外から見た見た目も良いのが特徴です。